燕背脂ラーメン

Pickup

燕背脂ラーメン

 ものづくりのまち、燕。金属洋食器の国内総生産の90%を製造しているまちだ。ものづくりのまちとは、言い換えれば労働者のまちでもある。その労働者たちの胃袋をつかんできたのが、燕背脂ラーメンだ。

  伸びにくい太麺・煮干しなどの魚介の出汁が効いた塩辛い醤油味のスープ・背脂が特徴だ。もともとは屋台が始まりで、火力の弱い屋台でも茹で上がる細麺だった。スープも薄味だった。転機は店舗を構えた時だった。工場で働く労働者は、汗をかく、その汗から蒸発する塩分を補うために、塩っ辛く、煮干し出汁をきかせ、そこにまろやかさと深みを出すために背脂を加えた。おかげで、冷めにくくなった。

 昭和30年代、金属洋食器の生産が一番にぎわっていた時代、労働者は夜遅くまで働いた。そのため工場で出前をとって、ラーメンを食べた。機械をとめることはできない時代、伸びにくい太麺が開発された。長ネギの高騰に伴い、荒く刻まれた玉ねぎがのせられた。アツアツの背脂ラーメンを最後までアツアツで食べたいという願望から閃いてつくられたのがメタル丼、アイデアのもとは二重構造の真空タンブラーだった。つばめの産業発展と同じく、時代と共に変わり続けている。

燕背脂ラーメン店舗リスト

燕の背脂ラーメン ヒストリーブック