つばめの春の風物詩 分水おいらん道中

燕市の春の一大イベントというと、つばめ桜まつり分水おいらん道中。県内外からも大勢の観光客が訪れる。地元民も含め意外と知られていない事がある。一つは、その始まりである。この地域は、もともと洪水の多発地帯であり江戸時代1700年代に分水路の計画を江戸幕府に嘆願した。それから約200年後、ようやく大河津分水路の建設が始まり、竣工を祝って、堤防に桜の木を植樹した。春になると、その桜を見ようと、たくさんの観桜客がこの地を訪れたことから、その観桜客に感謝の意とおもてなしの心で始まったのが、おいらん道中のはじまりである。毎年公募でおいらん役の女性が多くの付き人を従えて練り歩くさまは壮観だ。
もう一つは衣装・床山・顔師すべて歌舞伎や日本舞踊をも担当する方々にご協力いただいていることだ。衣装は松竹衣裳(※1)から借りている。舞台や歌舞伎など伝統芸能で使われる絢爛豪華なものだ。幾重にも重なる衣装は、その重量約10kgもさることながら、装飾の美しさはまた格段たるものである。今年はどのような打掛が提案されるのか楽しみだ。3人のおいらん役によってその打掛と帯の配色が代わってくる。特に桜太夫は髪の結い上げ方は独特であり、また暖色系の華やかなかわいらしい印象を受ける装いとなる。おいらん役と若い衆役のかつらは鴨治床山(※2)に依頼している。事前に日にちを設け、かつら合わせを毎年実施している。おいらん役のかつらも約10kgと重い分、羽二重(はぶたえ)だけではなく、金具やワイヤーの入ったものとなっている。
古くから変わらない本物のおいらん道中を見るのであれば、ぜひ燕市へお越しいただきたい。
松竹衣裳株式会社
https://www.shochiku-costume.co.jp/
鴨治床山
https://kamoji.tokoyama.co.jp/
つばめ桜まつり分水おいらん道中
https://tsubame-kankou.jp/events/oiran/

