観光協会からのお知らせ

【開催報告】平成30年度 里山エコトレッキングツアー第3弾

観光協会からのお知らせ
2018/8/28

8月26日(日)国上山にて里山エコトレッキングツアーを行いました。
今回のトレッキングのテーマは「知ろう・~国上山の自然-歴史-文化」
里山花とみどりの会のガイドもと、他の地域には無い国上山の魅力を知り、未来へのあるべき姿を体感します。

雨が心配されましたが、流れの速い雲の間から陽が差し、蒸し暑いお天気となりました。
ビジターサービスセンターを出発すると、すぐに見どころがありました。
東屋へのぼる手前にある切り株。年輪は1年で1本ずつ増えるといわれていますが、ガイドさんが数えたところこの切り株には300本近くあったそうです。

  

今回のトレッキングは国上寺や良寛史跡周辺を歩くコース。
国上寺本堂へ続く坂の途中には、ミズヒキやミズタマソウなどの草花が見られます。
雨上がりだったので、ミズタマソウには水滴がついて、名前の通り水の玉のようにキラキラしていました。
エコトレッキングでは毎回、里山花とみどりの会のみなさんがテーマや見どころに沿った内容をまとめた小冊子を配布しています。
実際に観察しながらクイズを解くとさらに覚えられそうです。

  
本堂にお参りをし、国上寺の歴史や良寛様のお話を、良寛史跡のガイド「はちの子会」にも所属している方よりガイドいただきます。
酒呑童子の鏡井戸や、彌彦神社のご祭神である天香児山命(あまのかぐやまのみこと)が最初に降り立ったといわれている香児山を、見学しながら良寛様が晩年を過ごした五合庵へ。


香児山には、本堂周辺では見られなかった朴の葉が沢山落ちていました。大きい葉っぱなので一目で見つけられます。
(男性の足よりも大きいのがわかるでしょうか)

 
国上山の良寛史跡といえば「五合庵」。
五合庵は、国上寺の僧侶たちの4つの塔頭(たっちゅう)のひとつで、国上寺を再興した萬元上人(ばんげんしょうにん)のための庵として作られました。
庵の名前は、萬元上人が毎日米五合に相当する手当を給されていたことに由来されています。
ここでは、良寛様の詠んだ句を織り交ぜながら、逸話をお聞きしました。


五合庵の後は改修工事の終わったばかりの千眼堂吊り橋を通って朝日山展望台へ向かいます。
新しい踏板はまだ木のいい香りがしていました。

 
朝日山展望台からは大河津分水路や越後平野が見渡せ、この時期は黄色く実った早生品種の田んぼと、まだ黄緑色のコシヒカリなどの田んぼ、濃い緑色の枝豆畑などでパッチワークのような景色が楽しめます。

 

最後は、展望台の広場にあるヤマボウシの実を全員で食べてみました。
ガイドさんのお話では、例年は実が色づく頃には鳥に食べられているのですが、今年はこの暑さのせいか食べられずにまだ残っているそうです。
まるごとかじりつくと、ねっとりとした実にマンゴーのようなフルーティーな甘さがありました。
本当はもっと真っ赤に色づくと甘くて美味しいそうです。

まだまだ暑い日が続きますが、時折吹く心地よい風とオニヤンマの飛ぶ姿に季節が移り替わっているのを感じられました。

ご参加いただいた皆様ありがとうございました。

次回は11月11日(日)開催。テーマは「感じよう・~落ち葉のささやき」
ビジターセンターを出発し、国上山の紅葉を楽しむコースです。
10月11日(木)より参加者受付開始予定です。
詳しくは、里山エコトレッキングツアーのページをご確認ください。