霊峰弥彦山に連なる国上山(313m)は、その中腹に越後最古の名刹「国上寺(こくじょうじ)」や、良寛が過ごした「五合庵(ごごうあん)」、「乙子(おとご)神社草庵」など数多くの史跡が散在しますが、 山頂からは、日本海、遠くは佐渡、能登半島、越後三山を眺望でき、山頂から少し下ったところにある「蛇崩れ(じゃくずれ)」は奇岩と老松の景勝地で、ここからは越後平野を一望できます。
また、雪割草やカタクリ、本来なら亜高山以上でしか見られないクルマユリや“春の女神”と呼ばれるギフチョウなど希少性の高い動植物や豊かな植生に恵まれた山です。
国上山周辺では、冷温帯の植物「ブナ、ミズナラ」などと暖温帯の植物「ヤブツバキ、ナツツバキ」などが出会う場所です。
この狭い地域に様々な植物が分布し、それに伴い大変多様な生態系が構成されています。
新潟県のブナ林は、林床にユキツバキが分布するのが一般的ですが、国上寺裏のブナ林は、県内で唯一、ブナと暖温帯のヤブツバキ、ナツツバキが共存する樹林で、学術的な価値が高く、県の天然記念物に指定されています。
オオミスミソウ
カタクリ
コシノカンアオイ
オウレン
シュンラン
オオカメノキ
マルバマンサク
タムシバ
オオバクロモジ
オクチョウジザクラ
コシノコバイモ
ケキブシ
ショウジョウバカマ
ケアブラチャン
キクザキイチゲ
コシノチャルメルソウ
トキワイカリソウ
オオタチツボスミレ
ミヤマカタバミ
エイレンソウ
フデリンドウ
ナガハシスミレ
チゴユリ
ユキグニミツバツツジ
ウゴツクバネウツギ
ウワミズザクラ
ウマノアシガタ
ホウチャクソウ
スミレサイシン
シャク
エゴノキ
シャガ
オドリコソウ
ツクバネソウ
ヤマボウシ
ノアザミ
ヤマツツジ
ガクウロジロヨウラク
シロバナニガナ
ヤマホタルブクロ
オカトラノオ
ヤブツバキ
エゾアジサイ
イワガラミ
ツルアリドウシ
イチヤクソウ
ムラサキシキブ
ヒヨドリバナ
アオヤギソウ
リョウブ
ナツツバキ
トリアシショウマ
クルマユリ
オトギリソウ
ミズタマソウ
ホツツジ
オトコエシ
ノギラン
サジガンクビソウ
ツルリンドウ
ヤマトリカブト
クルマバハグマ
サラシナショウマ
アキノキリンソウ
キバナアキギリ
タマバシロヨメナ
ゲンノショウコウ
オヤマボクチ
ノダケ
ヌスビトハギ
ハエドクソウ
オクモミジハグマ
ミズヒキ
キンミズヒキ
出典:西蒲原の自然ガイドブックNo.13
国上山の植物
協力:里山花とみどりの会
国上山の植物
協力:里山花とみどりの会