江戸時代に農家の副業として取り入れられた和釘づくりが、ものづくりのまち 燕のルーツ。
世界から注目される数々のスゴわざを巡りながら、現代に受け継がれる職人たちの熱い情熱を感じてください。
燕市の金属加工産業は、江戸時代初頭に信濃川の洪水に苦しむ農家の副業として和釘づくりから始まりました。
江戸中期には、キセルや鎚起銅器などに技術を拡大、その技術は現在のスプーン製造やハウスウェア製品に様々な金属産業に活かされています。時代の変遷を乗り越えながら、日本国内外で燕の金属製品は使用されています。
鎚起銅器 ~1枚の銅板に生命を吹き込む~
一枚の銅板を金鎚で叩き器を形成する技術です。江戸時代に仙台から技術が伝わりました。
近くに良質な銅山もあったこともあり新潟を代表する金属産業へと発展していきます。酒器や茶器など銅の特性を活かした製品は好評を博し、現在、地場産業としては鎚起銅器の日本唯一の産地としても注目を集めています。
研 磨 ~飛行機の翼も磨く技術~
燕の産業を支える重要な技術の一つで、金属の表面を鏡のように磨き上げる職人技です。
燕は江戸時代から続く喫煙具のキセルの産地で、日本一の生産量を誇っていました。明治時代、増加するキセルの生産に対応するため、仕上げの研磨作業が独立。以後キセル、スプーン、キッチンツール等を研磨して燕の産業を支えてきました。現在も、様々な金属製品を磨き続けています。
安全に見学いただくため、下記事項にご配慮ください。
※見学については各企業へお問い合わせください。
- 酒気を帯びた方はご遠慮ください。
- 工場内では担当者の指示に必ず従ってください。
- サンダル、ハイヒールや厚底靴は転倒の危険があるのでご遠慮ください。
- だぶつきの大きな服は機械に巻き込まれる恐れがあるので、ご遠慮ください。
- 工場内では高温の機器等があります。肌の露出の多い服装はご遠慮ください。
- 写真撮影は許可を得てから行ってください。
体験 ありなし
1816年創業。人間国宝を輩出した、200年続く、燕市の伝統工芸・鎚起銅器の老舗です。
一枚の銅板から職人の手によって打ち出される銅器は、使えば使うほど手になじみ、味わいのある光沢を帯びてきます。
工房では、制作過程を目の前で見学できます。
所在地 | 新潟県燕市中央通2-2-21 |
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見学時間 | 10時、11時、13時、14時、15時10分 |
休業日 | 日曜日、祝日 |
電話 | 0256-62-2015 |
URL | http://www.gyokusendo.com/ |
アクセス方法 | 三条燕IC、JR燕三条駅から車で約5分 |
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駐車場情報 | 15台 |
事前予約 | 5名未満予約不要。 団体見学は有料と なりますので、直接お問合せください。 |
体験 ありなし
日本国内でも数少ない一貫生産の設備を整えている包丁メーカー。
日本の包丁製造の伝統技術の中でも「抜き刃物」と呼ばれる刃物の製造を武器に、異種素材を組み合わせた複合材包丁で世界一のシェアを誇っています。ナイフギャラリーでは、国内ではここでしか手に取ることのできない、海外輸出向けの製品を含むフルラインナップを取り揃え、包丁のメンテナンスも可能。
所在地 | 新潟県燕市吉田東栄町9-5 |
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見学時間 | 10時~17時(ナイフギャラリーのみ18時) |
休業日 | 日曜日、祝日 |
電話 | 0256-93-4195 |
URL | https://tojiro.net/ |
アクセス方法 | 三条燕IC、JR燕三条駅から車で約20分、吉田駅から約5分 |
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駐車場情報 | 10台 |
体験 ありなし
金属製品の仕上げの工程で最も重要な「磨きの技術」を次世代に継承するため、後継者の育成、新規業者の促進、技術の高度化などを目的とした研修施設。卓越した技術者「にいがた県央マイスター」が指導にあたり、スプーンやタンブラーなどから飛行機の羽まで磨く職人の技術は一見の価値あり。見学の他に、磨き体験もできる。
所在地 | 新潟県燕市小池3633-7 |
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見学時間 | 9時30分~16時 |
休業日 | 土曜日、日曜日、祝日 |
電話 | 0256-61-6701 |
URL | http://www.tsubamekenma.com/ |
アクセス方法 | 三条燕IC、JR燕三条駅から車で約10分 |
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駐車場情報 | 3台 |
事前予約 | スプーン磨き体験 300円 ビアカップ磨き体験(高校生以上)1,500円 |